1日のスケジュール例
【7:30前後】出勤して患者の情報整理
定時よりも早めに病棟に入って患者の情報を整理します。乳児の患者を担当する場合はミルクの時間は何時で何回なのか、離乳食は何を食べているか、吸入器にはどんな薬を使っているか、など必要なことをすぐに確認できるようにメモしていきます。
【8:00】勤務開始・ファーストラウンド
まずは小児病棟全体の申し送りに参加します。PICU(小児集中治療室)と一般病棟の現在の病床数、病状を報告します。
申し送りが終わったら、病棟をまわって(「ラウンド」と呼ばれています)子どもたちの様子を確認します。呼吸や睡眠状態、おむつなどをチェックして、ベッドサイドにある掲示記録に記入します。ラウンドから戻ったら、リーダーから個別の申し送りが行われます。そこで状態や注意するポイントなどをチーム内で共有しながら細かくチェックします。
【9:00】ラウンド・食事やお風呂など身のまわりのお世話
申し送りが終わったら、再びラウンドにまわります。この回のラウンドはミルクや離乳食をあげたり、体重を測ったり、お風呂に入れたり、吸入器をかけたり、おむつを替えたり…と身のまわりのお世話が中心です。
【10:00】プレイルームに移動・ラウンド
ベッドから離れることができるくらいに回復している子どもたちをおもちゃがたくさん置いてあるプレイルームに移動させて保育士に託します。子どもたちはプレイルームでおやつを食べたり、歌を歌ったりと自由に過ごしていますが、その間ナースは、まだ遊べない子どもたちをお風呂に入れるなどのケアを行います。ケアが終わり時間がある時は、プレイルームに行って一緒に遊ぶこともあります。
【11:00】休憩
小児病棟では休憩を数人ずつ分けて取ります。1番休憩は11:00~12:00、2番休憩は12:00~13:00と、ちょっとずつ時間をずらして業務に支障が出ないようにしています。
【12:00】申し送り・ラウンド(1番休憩のパターン)
2番休憩の人たちからの申し送りを聞いたら、子どもたちの昼食をサポートします。2番休憩の人が戻るまでは病室担当制ではなくその場にいるナースみんなですべての病室をケアします。
【13:00】全体で申し送り・ラウンド
2番休憩の人たちが戻ったら全体で申し送りをして、また病室担当制に戻してラウンドにまわります。午前中にある程度ケアができていれば比較的落ち着いているので、空き時間を利用して看護記録をつけたりします。
【15:00】面会開始・家族に対するサポート
面会時間にあわせて保護者がくるので何をして遊んでいたか、ミルクをよく飲んでいたか、夜は眠れているかなど、日常生活の様子を詳しく伝えます。
【16:30】勤務時間終了
日勤の勤務時間は大体16時~17時くらいです。その時間になると準夜勤の人がくるので申し送りして仕事を引き継ぎます。ただし、看護記録が終わっていなければ残業になる場合も…。