小児科ナースのやりがいとは？

一緒に成長できる喜び

治癒まで長い時間がかかる疾患の子どもも少なくありません。赤ちゃんの頃から通院している子どもが様々な治療で元気になり、成長した姿を見た時に「こんなに大きくなったんだ」と実感するとともに、これまでナースとして努力し、サポートしてきた自分自身の成長にも気づくことができます。また、「これからもこの子が元気に成長するために自分ができることをしっかりやろう！」とやる気を促してくれるので、もっと勉強して知識を身につけ、いざという時にすぐに対応できるように！と今後のやりがいにもつながります。

何よりの癒やしは子どもの笑顔

小児科を訪れる子どもは病気やケガを抱えてやってくるので元気な状態でくることはほとんどありません。笑ったり、遊んだりできなかった子どもが回復して元気に笑っている可愛らしい姿を見た時に「小児科ナースで良かった」と強く思い、心が癒やされます！

自分の本当の姿に気づける

子どもは大人のように取り繕うことはしません。遠慮なくいいたいことを伝えてくるので傷つくこともあります。特に外見的なコンプレックスは隠したいという気持ちを持っているので指摘されると、「何でこんなことをいわれないといけないの？！」と深く傷ついてしまうこともあります。でも、よく考えてみると子どもがそう思うってことは大人も同じように思っているってことなんですよね。ですが、大人は絶対にそんなことは教えてくれないので、改善するきっかけを与えてくれたと思えば気持ちが楽になりませんか？コンプレックスは隠すよりも認めてしまった方が気持ちが楽になります。それに、子どもは悪い面だけじゃなく良い面も素直に伝えてくれます。子どもとはいえ褒められると思った以上に嬉しく感じてしまうもの。大人になると褒められることは少なくなってしまうので、このような人生勉強は小児科以外ではなかなか経験できないでしょう。

専門的な知識が身につく

子どもを対象としている小児科では大人を対象とする一般的な病院では役に立たないような知識や技術を身につける必要があります。そのため小児科で働くナースの中には「他の科では潰しがきかないから小児科以外で働けない」と思っている人もいます。ですが、よく考えてみてください。小児科で得た知識や技術は一般の病院では役に立たない特殊なものかもしれませんが、他の科では絶対に経験できない貴重な体験ですよ！「今後のキャリアが狭まる」のではなく、「もっと勉強して小児科ナースとして極める」と考えた方が建設的だし、誇りを持って仕事ができます。